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「Do yo want to___?」 を、「~したい?」と覚えてはいけない理由

こんにちは。北川です。

僕は一昨年の10月まで、神戸でサラリーマンをしていました。しかし会社の業績悪化とともにだんだんと社内の雰囲気が悪くなってきたこと、社長と部長、支店長など複数の上司の間で板挟みになり、それぞれの上司とうまくやっていくことが難しくなってきたことなどがきっかけとなり、以前から自分のやりたかった道(イラストやネットで稼ぐこと)に進むことを決めました。そして、狭い日本の価値観だけではなく広い世界の価値観に触れるため、カナダへと飛び立ちました。

当初はイラストの練習にのみ励もうと思っていたのですが、せっかく英語圏に来たので以前からしっかりと本腰を入れて勉強してみたかった英語の勉強もすることにしました。そこで私は、高校時代からの友人が大学在学時に留学していた『アルバータ州立大学』というところの、短期語学習得プログラムに申し込みました。

4ヶ月間通学することにしたため、どこに滞在しようかと考えたのですが、大学側がホームステイ先を斡旋してくれるシステムがあったため、それを利用することにしました。受け入れ先はすぐに決まり、僕は40代の夫婦と8歳の一人娘がいるホストファミリーにお世話になることに。

滞在先で僕は個室を与えられ、勉強に励むことができる環境は整ったと思いました。

……あの子が声をかけてくるまでは。

毎日のようにDo you want to play with me?と誘ってくるホストドーター

 

ホストドーターのクロエは当時8歳の女の子でした。すでに何組もの留学生を受け入れたことのある家庭だからか、クロエも人見知りなどはまったくせず、人懐っこく僕に絡んできてくれました。僕がホストファミリーのところに初めて行ったのが12月23日。ニューイヤー間近のホリデーシーズンだったこと、僕も学校の授業が始まる前だったこともあり、時間的な余裕もあったのでよくクロエの相手をして遊んで過ごしました。

しかし1月になり休みが終わり、学校が始まってもクロエはよく僕に遊んでくれとやってきました。

最初は

「Would you like to play with me?」

という言い回しで僕を誘ってきていました。学校でも習いますが、「Would you like to__?」というフレーズは、「~してくれませんか?」というかなり丁寧な依頼の文章です。初めは「しょうがないなあ~、ハハッ(笑)」と思いながらも一緒に遊んであげていたのですが、だんだんクロエは毎日のように僕の部屋にやってきては遊びをせがんでくるようになりました。そして誘い方も最初とは少し変わり、

「Do you want to play with me?」

という風になってきました。「Do you want to~?」という言い回しは、日常の英会話ではすごくありふれた言い回しなのですが、あまり中学高校では習った記憶がありませんでした。なので中学高校で「Do you~?」が「あなたは~をしますか?」と習ったこと、「want to」を「したい」と習ったことを組み合わせ、「あなたは~したいですか?」と言っているのっだろうと思いました。つまり「あなたは私と遊びたいですか?」と言っているのだと。これを聞いて私は「なんという上から目線の誘いなんだ」と思ってしまいました。

Do you want to~?は「~したい?」ではなかった

しかし最近、日本で英会話のレッスン動画を見ていて、「Do you want to__?」というフレーズについてのきちんとした解説を初めて読みました。そこには

Do you want to _____?
→「〜してくれない?」

多くのアメリカ人は、人に何か頼み事や依頼をする時に「Can you _____?」と同じニュアンスで「Do you want to _____?」と表現します。

※基本的に友達同士で使われるカジュアルで砕けた質問の仕方です。

と書かれてありました。

なんということでしょう。クロエは最初は「Would you like to___?」というすごく丁寧な表現で僕を誘い、次第に距離が近くなってくると「Do you want to___?」というカジュアルで親しみのあるフレーズで僕を誘ってくれていたのです。それなのに僕ときたらそんなことは知らずに「なんて上から目線の子なんだろう」という印象をずっと勝手に持ってしまっておりました。

もちろん4ヶ月の滞在の中でクロエの凄く優しい部分にたくさん触れて、ちょっと小生意気なところもあるけど根は凄く優しい子だということは理解してはいるつもりです。しかし「Do you want to___?」のようなニュアンスを正しく理解していなかったおかげで、僕はクロエについて誤解してしまっていた部分は少なからずあったのだと反省しました。

「Do you want to___?」はカジュアルな依頼の表現です

このように、日本人が学校であまり習わないようなものであっても、単純で、かつ日常会話で頻繁に使われるフレーズはたくさんあります。それらのフレーズを、今まで習った知識だけを頼りに自分なりに解釈してしまうのは危険です。もちろん「Do you want to___?」が「~したいですか?」という意味で使われることもありますが、「Do you want to___?」を「~したいですか?」とシステマチックに覚えてしまうと色々と誤解が生まれてしまうこともあるので、「カジュアルな勧誘・依頼表現でも使われるんだ」ということを覚えておくと良いでしょう。

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