イラストレーターでの様々なパターンの作り方

こんにちは、現役商業イラストレーターのキタガワです。
Illustratorでイラストやデザインを作っていると、「パターン」という機能を使う場面があります。
パターンとは、図形やイラストなどを規則的に繰り返して、連続した模様として使えるようにしたものです。
例えば、ストライプやドット、水玉、チェック柄などをパターンとして登録しておけば、広い範囲に同じ模様を繰り返し適用できます。
背景や服、布の柄、デザインの装飾など、さまざまな場面で利用できるため、Illustratorでイラストやデザインを作るときに覚えておくと便利な機能です。
この記事では、Illustratorでパターンを作る基本的な方法から、ストライプ、ドット・水玉、チェック・タータンチェックなどの具体的な作り方、作成したパターンの編集や調整方法まで、初心者にも分かりやすく解説します。
また、現在のIllustratorで利用できる生成AIを使ったパターン作成についても紹介します。
・Illustratorのパターンとは何か
・Illustratorでパターンを作る基本的な方法
・ストライプパターンの作り方
・ドット・水玉パターンの作り方
・チェック柄・タータンチェックの作り方
・作成したパターンの編集・調整方法
・パターンを保存して繰り返し使う方法
・Illustratorの生成AIでパターンを作る方法
- Illustratorのパターンとは?
- Illustratorでパターンを作る基本の方法
- Illustratorでストライプパターンを作る方法
- Illustratorでドット・水玉パターンを作る方法
- Illustratorでチェック柄・タータンチェックを作る方法
- Illustratorのパターンを編集・調整する方法
- Illustratorのパターンを保存して繰り返し使う方法
- Illustratorの生成AIでパターンを作る方法
- Illustratorのパターンを使うときのポイント
- Illustratorのパターンを使いこなそう
- Adobe Illustratorを使ってみよう
- Illustratorのパターンに関するよくある質問
Illustratorのパターンとは?
Illustratorのパターンとは、図形やイラストなどのオブジェクトを規則的に繰り返して、連続した模様として使えるようにしたものです。
例えば、1つの水玉やストライプの図形をパターンとして登録しておけば、その模様を広い範囲に繰り返し適用できます。
一度パターンを作っておけば、同じ模様を何度も作り直す必要がないため、イラストやデザインの制作を効率化できます。

Illustratorで作れるパターンには、例えば次のようなものがあります。
- ストライプ
- ドット・水玉
- チェック柄
- タータンチェック
- 幾何学模様
- イラストを繰り返した模様
作成したパターンは、Illustratorのスウォッチに登録しておくことで、オブジェクトの塗りとして繰り返し使うことができます。
例えば、四角形を作ってパターンを適用すれば、四角形の中を同じ模様で埋めることができます。
パターンは「模様そのものを作る機能」というより、作った図形やイラストを規則的に繰り返して使うための機能と考えると分かりやすいでしょう。
Illustratorでは、シンプルな図形から複雑な柄まで、さまざまなパターンを作ることができます。
Illustratorでパターンを作る基本の方法
Illustratorでは、作成した図形やイラストをパターンとして登録し、オブジェクトの塗りや線に適用することができます。
ここでは、シンプルな図形を使って、パターンを作成する基本的な方法を紹介します。
パターンの元になる図形を作る
まずは、パターンとして繰り返したい図形を作ります。
例えば、ドット柄なら円、ストライプなら長方形など、繰り返して使いたい形を作っておきます。
今回は例として、円を使ったドットパターンを作ってみます。
円を作成したら、塗りの色や大きさなどを調整しておきましょう。
最初は複雑な図形を使わず、円や長方形などのシンプルな図形でパターンを作ってみると、仕組みを理解しやすくなります。
「オブジェクト」→「パターン」→「作成」でパターンを登録する
パターンにしたいオブジェクトを選択したら、上部メニューから、
「オブジェクト」→「パターン」→「作成」
を選択します。
するとパターンの編集画面が表示され、作成した図形が繰り返し配置されます。
ここで、繰り返しの間隔や配置方法などを調整することができます。

パターンオプションで模様の繰り返し方を調整する
パターンの編集画面では、タイルの種類や間隔、重なり方などを調整できます。
例えば、同じ図形を規則正しく並べるだけでなく、タイルの種類を変更して、少しずらした配置にすることもできます。
ドットや幾何学模様などでは、この設定を変えるだけで模様の印象が大きく変わります。
パターンが完成したら、画面上部にある「完了」をクリックします。
作成したパターンは、自動的にスウォッチパネルへ追加されます。

パターンを作成した後に元の図形を削除しても、登録したパターンはスウォッチに残るため、同じ模様を繰り返し使うことができます。
作ったパターンをスウォッチから適用する
パターンを作成したら、次は実際にオブジェクトへ適用してみましょう。
まず、パターンを適用したいオブジェクトを選択します。
次に、「ウィンドウ」→「スウォッチ」を選択してスウォッチパネルを開き、先ほど作成したパターンスウォッチをクリックします。
すると、選択したオブジェクトの塗りにパターンが適用されます。Illustratorのスウォッチパネルでは、カラーやグラデーションだけでなく、パターンも管理できます。

パターンは一度登録しておけば、別のオブジェクトにも同じように適用できます。
この基本操作を覚えておけば、ストライプやドット、水玉、チェック柄など、さまざまなパターンを作って繰り返し利用できるようになります。
Illustratorでストライプパターンを作る方法
Illustratorでは、長方形などのシンプルな図形をパターンとして登録することで、簡単にストライプ柄を作ることができます。
ストライプは、縦方向や横方向だけでなく、斜めにしたり、線の太さや間隔を変えたりすることで、さまざまなデザインに応用できます。
ここでは、基本的なストライプパターンの作り方から、斜めストライプや間隔の調整方法まで紹介します。
Illustratorで基本的なストライプパターンを作る
まず、長方形ツールを使って、ストライプの元になる長方形を作ります。
例えば、黄色の長方形と白い余白を組み合わせて、一定間隔で繰り返すように設定すると、ストライプ模様になります。
作成した長方形を選択し、「オブジェクト」→「パターン」→「作成」を選択します。
パターン編集画面が表示されたら、タイルの種類や幅、高さ、間隔などを調整します。
設定ができたら「完了」をクリックすると、作成したストライプがスウォッチに登録されます。
ストライプは、基本となる長方形の幅と間隔を変えるだけでも印象が大きく変わります。
細い線を狭い間隔で並べれば繊細なストライプになり、太い線を広い間隔で並べれば存在感のあるストライプになります。
斜めストライプを作る
ストライプは、縦や横だけでなく斜めにすることもできます。
パターンを適用したオブジェクトを選択した状態で、回転ツールなどを使ってパターンの向きを変えることで、斜めストライプとして使うことができます。
このとき、オブジェクトそのものは回転させず、パターンだけを回転させることもできます。
「オブジェクト」→「変形」→「回転」から回転の設定を開き、パターンだけを変形するように設定すると、オブジェクトの形を変えずにストライプの角度だけを変更できます。
ストライプを斜めにしたいときは、「オブジェクトも回転させるのか」「パターンだけを回転させるのか」を確認しましょう。
パターンだけを回転させれば、四角形などのオブジェクトの形を変えずに、模様の向きだけを変更できます。
ストライプの幅や間隔を調整する
ストライプの見た目を変えたい場合は、パターンの幅や間隔を調整します。
例えば、線を太くしたい場合はストライプを構成する図形の幅を広くし、線と線の間を広げたい場合はパターンオプションの間隔を調整します。
細いストライプにしたい場合は線幅を小さくし、線と線の間隔も狭くすると、細かなストライプになります。
逆に、太いストライプと広い間隔を組み合わせれば、シンプルで強い印象の柄になります。

このように、線の太さ・間隔・角度を変えるだけでも、さまざまなストライプパターンを作ることができます。
ストライプはパターン作成の基本を理解するのにも適しているので、まずはシンプルな2色のストライプから試してみるとよいでしょう。
Illustratorでドット・水玉パターンを作る方法
Illustratorでは、円を規則的に繰り返すことで、簡単にドット柄や水玉模様を作ることができます。
ドットの大きさや間隔、配置を変えるだけでも印象が変わるため、背景や服の柄、イラストの装飾など、さまざまな用途に応用できます。
ここでは、シンプルな円を使ってドット・水玉パターンを作る方法を紹介します。
円を作ってドットの元になる図形を作る
まず、楕円形ツールを使って円を1つ作ります。
正円にしたい場合は、Shiftキーを押しながらドラッグすると、縦横比を保ったまま円を作ることができます。
作成した円の塗りの色や大きさを調整したら、パターンの元になる図形が完成です。
ドットの大きさを変えると、パターン全体の印象も大きく変わります。
小さなドットなら細かな水玉模様に、大きなドットなら存在感のあるポップな模様になります。
円をパターンとして登録する
円を選択した状態で、「オブジェクト」→「パターン」→「作成」を選択します。
パターン編集画面が表示されたら、タイルの種類や幅、高さ、間隔などを調整して、ドットが繰り返される状態を作ります。
規則正しく並べたい場合はそのままグリッド状に配置し、少しずらした配置にしたい場合はタイルの種類を変更してみましょう。
設定ができたら「完了」をクリックすると、作成したドットパターンがスウォッチに登録されます。
ドットの大きさや間隔を調整する
ドット柄は、ドットそのものの大きさと、ドット同士の間隔によって印象が大きく変わります。
例えば、ドットを小さくして間隔を狭くすると、細かな水玉模様になります。
一方、ドットを大きくして間隔を広くすると、ひとつひとつのドットが目立つデザインになります。
パターン編集画面では、タイルの幅や高さなどを調整しながら、好みのバランスに整えていきましょう。
ドットをずらして配置する
ドットを縦横にきれいに並べるだけでなく、隣の列を少しずらして配置する方法もあります。
ドットをずらして配置すると、同じ大きさの円を使っていても、整列した水玉模様とは少し違った印象になります。
ドット柄を作るときは、グリッド状に並べる方法と、少しずらして並べる方法の両方を試してみるとよいでしょう。

ドットパターンは、「ドットの大きさ」「縦横の間隔」「配置のずらし方」の3つを調整すると、さまざまなバリエーションを作ることができます。
シンプルなドット柄から試して、慣れてきたら間隔や配置を変えてみましょう。
Illustratorでチェック柄・タータンチェックを作る方法
Illustratorでは、複数の長方形や線を組み合わせることで、チェック柄やタータンチェックのような複雑な模様も作ることができます。
チェック柄は、色・線の太さ・間隔・重なり方を変えることで、さまざまなデザインにアレンジできます。
ここでは、まずシンプルなチェック柄を作り、そこからタータンチェックのような複雑な柄へ応用する方法を紹介します。
Illustratorでシンプルなチェック柄を作る
まず、縦方向の線と横方向の線を組み合わせて、チェック柄の元になる模様を作ります。
例えば、同じ幅の長方形を縦方向と横方向に配置し、一定の間隔で並べます。
縦と横の線が交差することで、格子状のチェック柄になります。
この状態でパターンとして登録すれば、広い範囲に同じチェック柄を繰り返し適用できます。
チェック柄を作るときは、縦方向と横方向の線幅や間隔を揃えると、整った模様を作りやすくなります。
まずは2色程度のシンプルなチェック柄から作ってみると、パターンの仕組みも理解しやすいでしょう。
チェック柄に色を追加する
チェック柄は、使う色を増やすことで、より複雑な模様にすることができます。
例えば、縦と横の線にそれぞれ異なる色を設定すると、線が重なる部分の色も変化します。
さらに、太い線と細い線を組み合わせたり、線の間隔を変えたりすることで、さまざまなチェック柄を作ることができます。
作成したチェック柄はパターンとして登録しておけば、オブジェクトの塗りに適用して繰り返し使えます。
タータンチェックを作る
タータンチェックのような複雑な柄を作る場合は、複数の色と線幅を組み合わせて、縦方向と横方向の模様を作るのが基本です。
例えば、太い線の中に細い線を組み合わせたり、複数の色を重ねたりすることで、タータンチェックらしい複雑な模様を作ることができます。
作った模様をパターンとして登録すれば、広い範囲に同じタータンチェックを適用できます。


実際に服や布などのオブジェクトへ適用すると、単なる模様として見るよりも、完成したときのイメージを確認しやすくなります。
チェック柄を作るときは「線の太さ」と「間隔」を意識する
チェック柄は、同じ色を使っていても、線の太さや間隔を変えるだけで印象が大きく変わります。
例えば、太い線を大きな間隔で配置すれば大胆なチェック柄になり、細い線を細かな間隔で配置すれば繊細なチェック柄になります。
タータンチェックのような複雑な柄では、太い線・細い線・複数の色を組み合わせることで、独特の模様を作ることができます。
まずはシンプルな2色のチェック柄から始めて、慣れてきたら色や線の太さを増やしていくと作りやすいでしょう。
チェック柄やタータンチェックは、最初から複雑な模様を作ろうとせず、「縦線+横線」→「色を追加」→「線の太さや間隔を調整」という順番で作ると考えると分かりやすいです。
Illustratorのパターンを編集・調整する方法
Illustratorでパターンを作成したら、パターンの大きさや角度、間隔、色などを調整することができます。
同じパターンでも、サイズや配置を変えるだけで見た目の印象は大きく変わります。
ここでは、作成したパターンを使いやすいように調整する方法を紹介します。
パターンの大きさを変更する
パターンを適用したオブジェクトを選択し、「ウィンドウ」→「変形」から変形パネルを開きます。
パターンの大きさだけを変更したい場合は、変形パネルのメニューから「パターンのみ変形」を選択します。
その状態で拡大・縮小の操作を行うと、オブジェクトの大きさを変えずに、パターンだけを大きくしたり小さくしたりできます。
例えば、細かなドット柄を大きくすれば、ドットの一つ一つが目立つようになります。
反対に、大きな模様を小さくすれば、より細かな柄として使うことができます。
「オブジェクトはそのままにして、柄だけ大きくしたい」というときは、パターンのみを変形すると覚えておくと便利です。
パターンの角度を変更する
パターンの向きを変えたい場合も、パターンだけを回転させることができます。
パターンを適用したオブジェクトを選択し、「オブジェクト」→「変形」→「回転」を選択します。
回転の設定画面で、「オブジェクトの変形」を解除し、「パターンの変形」を選択すると、オブジェクトの形を変えずにパターンだけを回転できます。

例えば、縦方向のストライプを斜めにしたい場合などに便利です。
パターンを回転するときは、オブジェクトまで一緒に回転しないように設定を確認しましょう。
「柄だけを回転したい」のか、「オブジェクトと柄をまとめて回転したい」のかによって、設定を使い分けます。
パターンの間隔を調整する
ドットやストライプなどのパターンは、模様同士の間隔を変えるだけでも見た目が大きく変わります。
パターンそのものを編集する場合は、スウォッチパネルから対象のパターンを選択すると、パターンオプションでタイルの種類や幅、高さ、間隔などを調整できます。
例えば、ドットの間隔を狭くすれば密度の高い水玉模様になり、間隔を広くすればゆったりとした印象になります。

ストライプでも、線と線の間隔を変えることで、細かな柄から大胆な柄まで作り分けることができます。
パターンの色を変更する
作成したパターンの色を変更したい場合は、パターンの元になっているアートワークを再配色する方法があります。
複数の色を使ったパターンでは、「編集」→「カラーを編集」→「オブジェクトを再配色」を使うことで、選択したアートワークの色をまとめて変更できます。
例えば、青系のストライプを赤系に変更したり、複数の色を使ったチェック柄の配色をまとめて変更したりできます。
パターンを作る段階で色を調整するだけでなく、配色を変えて別のデザイン案を作りたい場合にも便利な方法です。
作成済みのパターンを編集する
作成済みのパターンは、スウォッチパネルから編集することもできます。
スウォッチパネルで既存のパターンを選択すると、パターンオプションを使って、タイルの種類や幅、高さ、間隔などを変更できます。
さらに、既存のパターンを編集すると、スウォッチパネルに登録されているパターンの定義も更新されます。
そのため、「一度作ったパターンを少し調整して使い直したい」という場合にも、最初から作り直す必要はありません。
パターンを編集すると、そのパターンを使用しているオブジェクトにも変更が反映されます。
複数の場所で同じパターンを使っている場合は、編集前に変更範囲を確認しておきましょう。
Illustratorのパターンを保存して繰り返し使う方法
Illustratorで作成したパターンは、スウォッチに登録しておくことで、同じデータの中で繰り返し使うことができます。
一度作ったパターンを何度も作り直す必要がないため、同じ模様を複数のオブジェクトに使いたいときに便利です。
作ったパターンはスウォッチに保存される
Illustratorで「パターンを作成」すると、作成したパターンはスウォッチパネルに追加されます。
スウォッチパネルを開くと、カラーやグラデーションなどと一緒に、作成したパターンも確認できます。
登録されたパターンをクリックすれば、選択したオブジェクトの塗りとして適用できます。
そのため、同じパターンを別のオブジェクトにも使いたい場合は、スウォッチからパターンを選ぶだけで簡単に適用できます。
同じパターンを複数のオブジェクトに使う
例えば、1つのイラストの中で、
- 服
- バッグ
- 背景
- 小物
など、複数の場所に同じ柄を使いたい場合があります。
このようなときは、パターンを一度登録しておけば、それぞれのオブジェクトに同じパターンを適用できます。
また、パターンの大きさや角度を個別に調整することで、同じパターンを使いながら、オブジェクトごとに見え方を変えることもできます。
同じ柄を何度も使う場合は、毎回作り直すのではなく、パターンスウォッチとして登録しておくと作業を効率化できます。
作ったパターンを別のIllustratorデータでも使いたい場合
作成したパターンを別のIllustratorファイルでも使いたい場合は、パターンスウォッチをライブラリとして保存しておく方法があります。
よく使うストライプやチェック柄などをまとめて保存しておけば、別の制作でも同じパターンを利用しやすくなります。
特に仕事で同じ柄を何度も使う場合は、自分で作ったパターンをまとめて管理しておくと便利です。
不要なパターンは整理する
パターンをたくさん作っていると、スウォッチパネルに使わなくなったパターンが増えていくことがあります。
必要なパターンだけを残して整理しておくと、目的のパターンを見つけやすくなります。
ただし、今後使う可能性があるパターンまで削除してしまわないように注意しましょう。
仕事で何度も使う可能性があるパターンは、不要になったからといってすぐ削除せず、別途保存しておくと安心です。
Illustratorの生成AIでパターンを作る方法
Illustratorには、Adobe Fireflyを利用して、テキストで指示した内容からパターンを生成できる「パターンを生成」という機能があります。
通常のパターン作成では、自分で図形やイラストを作ってから繰り返し配置しますが、生成AIを使えば、作りたい模様を言葉で指定して、複数のパターン案を作ることができます。
例えば、
「青と白の幾何学模様」
「植物をモチーフにしたパターン」
「レトロな花柄」
など、作りたい模様をプロンプトで指定できます。
「パターンを生成」を使ってパターンを作る
まず、パターンを適用したいオブジェクトを選択します。
その状態で、「オブジェクト」→「パターン」→「パターンを生成」を選択すると、「パターンを生成」パネルが表示されます。

「プロンプト」の入力欄に、作りたいパターンの内容を入力して「生成」を選択すると、複数のバリエーションが表示されます。
色についても、カラープリセットを利用したり、使用する色の数を指定したりできます。指定するカラーは最大12色まで設定できます。
生成AIにすべてを任せるのではなく、「どんな柄にしたいか」「どんな色にしたいか」を具体的に指定すると、目的に合ったパターンを作りやすくなります。
例えば「花柄」だけでなく、「青と白のシンプルな花柄」のように、モチーフや色を具体的に指定してみましょう。
生成したパターンから好みのものを選ぶ
生成すると複数のバリエーションが表示されるので、実際のオブジェクトに適用された状態を確認しながら、気に入ったものを選択できます。

生成されたバリエーションは、スウォッチパネルの「生成パターン」フォルダーにも追加され、通常のパターンスウォッチと同じように使用できます。
そのため、生成したパターンを別のオブジェクトへ適用したり、通常のパターンと同じように編集したりすることもできます。
生成したパターンを後から編集する
生成したパターンは、そのまま使うだけでなく、後から編集することもできます。
「パターンを生成」パネルから「パターンを編集」を選択すると、パターンオプションを使って幅や高さ、タイルの設定などを調整できます。編集した内容は、対応するスウォッチにも反映されます。
ただし、生成AIで作ったパターンでは、通常のパターンとは異なり、タイルの種類やレンガオフセットを変更できないなど、一部の編集項目に制限があります。
生成AIで作ったパターンも、そのまま完成データとして使うのではなく、実際のデザインに適用して、模様のつながり方や色、密度などを確認してから使うようにしましょう。
生成AIはパターン作りのアイデア出しやベース作成にも使えるので、通常のパターン作成と使い分けると便利です。
Illustratorのパターンを使うときのポイント
Illustratorのパターンは、一度作り方を覚えるとさまざまなデザインに応用できます。
ただし、実際の制作では、パターンを作ることだけでなく、最終的にどのように見えるかを考えながら調整することも大切です。
ここでは、パターンを使うときに意識しておきたいポイントを紹介します。
パターンを細かくしすぎない
パターンは、細かく作れば作るほど情報量が増え、複雑な印象になります。
例えば、小さなドットを大量に並べたパターンは、全体として見ると細かな模様になりますが、使うサイズによっては柄がつぶれて見えることがあります。
特にイラストの服や小物などにパターンを使う場合は、実際に適用した大きさで柄がきちんと見えるか確認することが大切です。
小さな面積に使う場合は、あえてシンプルなパターンにしたほうが、見やすいデザインになることもあります。
パターンを作るときは、パターン単体だけで判断せず、実際に使うオブジェクトへ適用した状態で確認するようにしましょう。
色を増やしすぎない
パターンは色を増やすほど、複雑でにぎやかな印象になります。
特にチェック柄やタータンチェックなどでは、多くの色を組み合わせることがありますが、色数が多すぎると全体のまとまりがなくなる場合があります。
最初は2色程度から作り始め、必要に応じて色を追加していくと、調整しやすくなります。
また、同じパターンでも色の組み合わせを変えることで、印象を大きく変えることができます。
パターンの形だけでなく、色の組み合わせもデザインの一部です。
「柄は同じだけど色違い」というバリエーションを作っておくと、用途に合わせて使い分けやすくなります。
実際に適用した状態で見え方を確認する
パターンは、作成画面で見たときと、実際のイラストやデザインに適用したときで印象が変わることがあります。
例えば、ドットの間隔がちょうどよく見えていても、服に適用するとドットが大きすぎたり、逆に細かすぎたりすることがあります。
ストライプの場合も、パターン単体では問題なく見えていても、細い線を小さなオブジェクトに適用すると、線が目立たなくなることがあります。
そのため、パターンを作ったら実際の制作物に適用して、全体のバランスを確認することが大切です。
用途に合わせてパターンの大きさを調整する
同じパターンでも、使う場所によって適した大きさは変わります。
例えば、ポスターの背景に使う場合と、イラストの服の柄に使う場合では、同じサイズのパターンがそのまま使えるとは限りません。
背景など広い面積に使う場合は、ある程度大きな柄でも問題ありませんが、服や小物などの狭い範囲に使う場合は、細かくしたほうが自然に見えることもあります。
Illustratorでは、オブジェクトの大きさを変えずにパターンだけを拡大・縮小できるので、用途に合わせて調整してみましょう。
パターンを作って終わりではなく、「どこに、どのくらいの大きさで使うのか」まで考えて調整すると、より使いやすいパターンになります。
Illustratorのパターンを使いこなそう
Illustratorのパターンは、一度作り方を覚えてしまえば、ストライプやドット、水玉、チェック柄など、さまざまな模様を効率よく作れる便利な機能です。
今回紹介したように、基本的には
図形やイラストを作る → パターンとして登録する → スウォッチから適用する
という流れで使うことができます。
さらに、パターンの大きさや角度、間隔、色などを調整すれば、同じ元データからさまざまなバリエーションを作ることもできます。
また、現在のIllustratorでは生成AIを使ってパターンを作ることもできるため、従来の方法と生成AIを用途に応じて使い分けるのもよいでしょう。
Illustratorでイラストやデザインを作るときは、パターンをうまく活用することで、同じ模様を何度も作る手間を減らし、効率よく制作できるようになります。
まずはシンプルなストライプやドットなどから試して、少しずつ複雑なパターンにも挑戦してみてください。
Adobe Illustratorを使ってみよう
Illustratorでは、今回紹介したパターン以外にも、図形の作成や画像の切り抜き、文字の編集、グラフィックスタイルなど、イラストやデザイン制作に役立つさまざまな機能を利用できます。
これからIllustratorを使い始める方は、基本的な操作から少しずつ覚えていくと、できることが増えていきます。
Adobe Illustratorは、Adobe公式サイトから利用できます。
Illustratorの基本操作についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
Illustratorのパターンに関するよくある質問
Illustratorのパターンについて、初心者が疑問に思いやすいポイントをまとめました。
Illustratorでパターンを作るにはどうすればいいですか?
パターンにしたいオブジェクトを作成して選択し、「オブジェクト」→「パターン」→「作成」を選択します。
パターン編集画面でタイルの種類や間隔などを調整して「完了」をクリックすると、作成したパターンがスウォッチに登録されます。
Illustratorで作ったパターンはどこに保存されますか?
通常のパターンは、スウォッチパネルに登録されます。
スウォッチパネルからパターンを選択すると、オブジェクトの塗りとして適用できます。
よく使うパターンは、別のデータでも利用できるように保存しておくと便利です。
Illustratorのパターンの大きさを変えるにはどうすればいいですか?
パターンを適用したオブジェクトを選択し、変形の設定で「パターンのみ変形」を選択すると、オブジェクトの大きさを変えずにパターンだけを拡大・縮小できます。
例えば、細かなドット柄を大きくしたり、ストライプを細かくしたりするときに便利です。
Illustratorのパターンを回転するにはどうすればいいですか?
パターンを適用したオブジェクトを選択し、回転の設定で「パターンの変形」を有効にして、オブジェクトの変形を解除すると、パターンだけを回転できます。
ストライプを斜めにしたい場合などに便利です。
Illustratorのパターンの色を変更するにはどうすればいいですか?
パターンの元になっているアートワークの色を変更したり、再配色機能を使ったりすることで、パターンの色を変更できます。
複数の色を使ったチェック柄などでも、配色を変更して別のバリエーションを作ることができます。
Illustratorのパターンがうまくつながらないのはなぜですか?
パターンの元になる図形や間隔、タイルの設定などによっては、模様のつなぎ目が目立つことがあります。
その場合は、パターン編集画面でタイルの幅や高さ、間隔などを確認し、模様が自然につながるように調整してみましょう。
特にチェック柄や複雑な模様では、実際に広い範囲へ適用して、つなぎ目に不自然な部分がないか確認することが大切です。
パターンは、作成画面だけで完成と判断せず、実際に大きなオブジェクトへ適用した状態で確認すると、つなぎ目や密度の問題を見つけやすくなります。














