2026年版|Illustrator・PhotoshopにおすすめのMacは?現役商業イラストレーターが選び方と必要スペックを解説

- この記事を書いた人
- Illustrator・Photoshop用のMac選びで迷っていませんか?
- 結論:Illustrator・Photoshopなら最高性能のMacが必ず必要というわけではありません
- Illustrator・Photoshopに必要なMacのスペック
- MacBook AirとMacBook Pro、どちらを選ぶべき?
- Mac miniはクリエイター向き?実際に使っている環境を紹介
- 私が実際に使用しているMac制作環境
- Mac mini M2 Pro・16GBで実際にどこまでできる?
- Mac miniとMacBook Air、どちらを選ぶべき?
- Adobe Creative Cloudを使うならMacとセットで考えよう
- Macと一緒に揃えたいクリエイター向け周辺機器
- クリエイター向けMac環境をさらに整えたい方へ
- まとめ:Illustrator・Photoshop用Macは制作スタイルで選ぼう
この記事を書いた人

北川ともあき|商業イラストレーター
書籍・雑誌などのイラスト制作を中心に活動するフリーランスの商業イラストレーターです。Adobe製品の使用歴は20年以上。現在もIllustratorやPhotoshopを使ってMacで制作を行っています。
現在はMac mini M2 Proをメイン制作環境として、イラスト制作や動画制作を行っています。この記事では、実際の制作経験をもとにIllustrator・Photoshopを快適に使うためのMac選びについて解説します。
Illustrator・Photoshop用のMac選びで迷っていませんか?
IllustratorやPhotoshopを使うためにMacを購入しようと思ったとき、
- MacBook Airでも十分使えるのか?
- MacBook Proが必要なのか?
- メモリは16GBで足りるのか?
- プロなら高性能なMacを買うべきなのか?
このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
現在のMacはApple Silicon(Mシリーズ)によって性能が大きく向上しており、以前のように「クリエイターなら必ず高性能なMacBook Proが必要」という状況ではありません。
しかし、IllustratorやPhotoshopを快適に使うためには、自分の仕事内容や制作スタイルに合ったスペックを選ぶことが重要です。
この記事では、現役商業イラストレーターである私が、実際の制作環境や使用感をもとに、Illustrator・Photoshop向けMacの選び方を解説します。
結論:Illustrator・Photoshopなら最高性能のMacが必ず必要というわけではありません
結論から言うと、一般的なイラスト制作やデザイン用途であれば、現在販売されているApple Silicon搭載Macなら十分対応できます。
重要なのは「一番高いMacを買うこと」ではなく、自分がどのような制作をするのかに合わせて選ぶことです。
| 用途 | おすすめのMac |
|---|---|
| 趣味・学習・Web用イラスト | MacBook Air |
| 書籍・雑誌などのイラスト制作 | MacBook Air上位構成 / Mac mini |
| Illustrator+Photoshopを毎日使用 | MacBook Air上位構成 / MacBook Pro |
| 動画編集・After Effectsなども使用 | MacBook Pro |
| 据え置き制作環境を作りたい | Mac mini |
| 3D制作や非常に重い処理 | Mac Studio |
特にIllustratorやPhotoshopを中心に使うイラストレーターの場合、「プロだから最高スペックが必要」と考える必要はありません。
実際に私自身も、Mac mini M2 Pro・メモリ16GBの環境で、書籍や雑誌向けの商業イラスト制作を行っています。
Illustrator・Photoshopに必要なMacのスペック
メモリ(RAM)は16GB以上を基本ラインに考える
Illustrator・Photoshop用のMacを選ぶ場合、まず確認したいのがメモリ容量です。
現在のAdobe製品では、Illustrator・Photoshopともに16GB以上のメモリが推奨されています。
そのため、2026年時点では以下を目安に考えるとよいでしょう。
| メモリ容量 | おすすめの用途 |
|---|---|
| 16GB | Illustrator・Photoshop中心の一般的な制作 |
| 24GB | 長期間使用したい人、複数アプリを同時使用する人 |
| 32GB以上 | 動画編集、巨大PSD、After Effectsなど重い作業をする人 |
Macは購入後にメモリを増設できないため、数年間使う予定であれば少し余裕を持たせることも検討しましょう。
Macの16GBメモリはWindows PCの16GBと同じ?
Windows PCを使っている方の中には、「16GBでは少ないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
Apple Silicon搭載Macでは、CPUやGPUが同じメモリを効率的に共有する「ユニファイドメモリ」という仕組みを採用しています。
そのため、Windows PCと単純に容量だけを比較することはできません。
Windowsで使っているメモリ容量をそのままMacに当てはめるのではなく、実際の作業内容や扱うデータ量を基準に判断することが大切です。
CPU性能:現在のApple Silicon Macなら一般的な制作では十分高性能
以前のIntel Mac時代は、CPU性能やクロック数などを細かく比較する必要がありました。
しかし現在のMacはApple Siliconによって性能が大きく向上しています。
IllustratorやPhotoshopを中心に使う場合は、
- Apple Silicon搭載Mac
- 十分なメモリ容量
- SSDストレージ
という条件を満たしていれば、多くの制作環境で快適に使用できます。
ストレージ容量:512GB以上を基準に考えると安心
IllustratorやPhotoshopのアプリ自体は、それほど大容量ではありません。
しかし制作を続けていると、
- 制作データ
- 素材写真
- フォント
- 参考資料
- 動画素材
などが徐々に増えていきます。
| 容量 | 向いている人 |
|---|---|
| 512GB | 一般的なクリエイター |
| 1TB | 写真・動画・素材を多く保存する人 |
| 2TB以上 | 大量の動画や大容量データを扱う人 |
一般的なイラスト制作であれば512GBでも十分ですが、長期間使用する場合や素材を大量に保存する場合は、1TB以上を選ぶと余裕があります。
MacBook AirとMacBook Pro、どちらを選ぶべき?
IllustratorやPhotoshopを使う場合、「プロ向けだからMacBook Proを選ぶべきなのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし現在のApple Silicon搭載Macでは、以前ほどMacBook AirとMacBook Proの性能差だけで判断する必要はありません。
重要なのは、自分がどのような制作をするかです。
MacBook Airがおすすめな人
- Illustratorでイラスト制作をする
- Photoshopで一般的な画像編集をする
- Webデザインをする
- 持ち運んで作業したい
- コストを抑えたい
現在のMacBook Airは、薄型・軽量ながらクリエイティブ用途にも十分対応できる性能を持っています。
特に、
- メモリ16GB以上
- SSD 512GB以上
という構成を選べば、多くのイラスト制作者にとって長く使える環境になるでしょう。
趣味でイラストを始めたい方だけでなく、副業やフリーランスとしてIllustrator・Photoshopを使いたい方にも、MacBook Airは有力な選択肢です。
MacBook Proがおすすめな人
一方で、MacBook Proが向いているのは、より負荷の高い作業を行う方です。
- Photoshopで非常に大きなデータを扱う
- Premiere Proで動画編集を頻繁に行う
- After Effectsを使用する
- 複数のAdobeアプリを常時起動する
- 長時間の高負荷作業を行う
MacBook Proは、より高性能なチップやメモリ構成を選択でき、重い処理を長時間続ける用途ではメリットがあります。
ただし、IllustratorやPhotoshopでイラスト制作をするだけなら、必ずしもMacBook Proが必要というわけではありません。
Mac miniはクリエイター向き?実際に使っている環境を紹介
ノート型Macが注目されることが多いですが、据え置きで制作するクリエイターにとってMac miniも非常に魅力的な選択肢です。
Mac miniのメリットは、
- 本体価格を抑えやすい
- 好きなモニターを選べる
- 作業環境を自由に構築できる
- 据え置き制作に向いている
という点です。
特に、すでにモニターやペンタブレットを持っている方の場合、Mac miniはコストパフォーマンスの高い制作環境を作れます。
私が実際に使用しているMac制作環境

Mac本体

- Mac mini(M2 Pro)
- メモリ:16GB
- ストレージ:512GB SSD
ディスプレイ
- Dell U2720QM
- 27インチ4Kモニター
- IPSパネル
- 非光沢タイプ
入力環境
- Wacom Intuos Pro PTH-651K
- Magic Keyboard(Touch ID付き)
- ELECOM M-TM10BBマウス
この環境で、書籍・雑誌向けのイラスト制作を中心に、Illustrator、Photoshopを使用しています。
Mac mini M2 Pro・16GBで実際にどこまでできる?
私は現在、Mac mini M2 Pro・メモリ16GBの環境で仕事をしていますが、通常のイラスト制作で処理の重さを感じることはほとんどありません。
Illustratorでは、書籍や雑誌向けのカットイラスト制作が中心です。
制作データのサイズは10MB未満のものがほとんどで、シンプルなカットでは1MB前後、複数カットを含む案件でも6〜7MB程度のことが多いです。
Photoshopについては補助的に使用することが多く、過去の制作データでも、雑誌見開き用イラストで16MB程度、企業会報誌用ラフデータで約30MB程度でした。
ただし、これはあくまで私の制作スタイルの場合です。
例えば、数百MB〜GB単位のPhotoshopデータを頻繁に扱う方や、動画編集・After Effects・3D制作を中心に行う方は、より余裕のあるメモリ容量を選ぶメリットがあります。
Mac miniとMacBook Air、どちらを選ぶべき?
最後に、Mac miniとMacBook Airで迷う方へ簡単に整理します。
| MacBook Air | Mac mini | |
|---|---|---|
| 向いている人 | 持ち運びたい人 | 据え置き制作をする人 |
| メリット | 1台で完結する、場所を選ばない | 好きなモニターや周辺機器を選べる |
| おすすめ用途 | 外出先・自宅兼用 | 仕事部屋での制作 |
私自身は自宅の仕事部屋で制作するスタイルなので、Mac mini+4Kモニターという環境を選びました。
一方で、カフェや打ち合わせ先などでも作業したい方、1台で完結したい方にはMacBook Airのほうが適しています。
Adobe Creative Cloudを使うならMacとセットで考えよう
IllustratorやPhotoshopを仕事で使う場合、Mac本体だけでなく、制作ソフトの環境も重要になります。
現在、多くのクリエイターが利用しているのがAdobe Creative Cloudです。
Adobe Creative Cloudには、
- Illustrator
- Photoshop
- Premiere Pro
- After Effects
- Adobe Fonts
など、デザイン・イラスト・動画制作に必要な主要ツールが含まれています。
IllustratorやPhotoshopを使うためにMacを購入する場合は、「どのMacを買うか」だけではなく、「どの制作環境を作るか」という視点で考えることが大切です。
Adobe Creative Cloudはどのプランを選べばいい?
IllustratorとPhotoshopを使いたい場合、主な選択肢として以下のようなプランがあります。
| 用途 | 向いているプラン |
|---|---|
| Illustrator・Photoshopを中心に使う | 単体プランまたはフォトプラン |
| 複数のAdobeソフトを使う | Creative Cloudコンプリートプラン |
| 動画制作も行う | Creative Cloudコンプリートプラン |
私自身もIllustratorを中心にPhotoshopやPremiere Proなどを使用しており、制作内容によってAdobe製品を使い分けています。
Adobe Creative Cloudを検討している方はこちら
Macと一緒に揃えたいクリエイター向け周辺機器
快適な制作環境を作るためには、Mac本体の性能だけでなく、周辺機器も重要です。
4Kモニター
IllustratorやPhotoshopでは、多くのパネルやツールを表示しながら作業するため、画面サイズや解像度は作業効率に大きく影響します。
私はDell U2720QMという27インチ4Kモニターを使用しています。
27インチクラスの4Kモニターでは、キャンバスを大きく表示しながらツールパネルも配置できるため、長時間の制作でも快適です。
クリエイター向け4Kモニターを探す
ペンタブレット

イラスト制作では、Mac本体以上に入力環境が重要になることもあります。
私はWacom Intuos Pro PTH-651Kを使用しています。
現在では新しいモデルも販売されていますが、ペンタブレットは自分の手になじむかどうかも重要なので、スペックだけでなく使いやすさで選ぶことをおすすめします。
外付けSSD
制作データや素材を多く扱う場合、外付けSSDを用意しておくとMac本体のストレージを圧迫しにくくなります。
特に動画素材や大量の参考資料を扱う場合は、外部ストレージを活用することで作業環境を整理できます。
クリエイター向けMac環境をさらに整えたい方へ
Macを選んだ後は、ソフトウェアや周辺機器、制作効率を上げるツールについても知っておくと、より快適な制作環境を作ることができます。
まとめ:Illustrator・Photoshop用Macは制作スタイルで選ぼう
IllustratorやPhotoshopを快適に使うために、必ずしも最高性能のMacを購入する必要はありません。
大切なのは、
- どのようなデータを扱うか
- どのAdobeソフトを使うか
- 動画制作や3D制作をするか
- 持ち運びが必要か
- 何年使う予定なのか
を考えて、自分に合った構成を選ぶことです。
一般的なイラスト制作であれば、現在のApple Silicon搭載Macは十分高性能です。
私自身もMac mini M2 Pro・16GBメモリの環境で、書籍や雑誌向けの商業イラスト制作を行っています。
一方で、大容量Photoshopデータや動画制作など、より重い作業を行う場合は、メモリ容量や上位モデルを選ぶことで、より快適な環境を作ることができます。
自分の制作スタイルに合ったMacを選ぶことが、結果的に最もコストパフォーマンスの良い選択になるでしょう。













