こんにちは、WEBデザイナーのキタガワです。
WEBサイトの制作に携わり早くも10年以上が経ちました。そしてその間、仕事やプライベートで色んな会社のレンタルサーバを使ってきました。
今日はその中から、さくらインターネット株式会社の提供する『さくらインターネット』(以下、さくら)について、どんなサーバなのかを語ってみたいと思います。
安すぎる月額料金、ライトプランは月額129円
さくらのサーバの一番の特徴はそう、安い価格設定です。
実際には年間一括払いのみしか選択できないので年額1,543円(税込)を最初に払う必要があるのですが、月額換算するとなんと1ヶ月129円!自販機で買う缶コーヒー1本とほぼ同じぐらいの料金です。
※実際には初期費用1,029円(税込)も最初に一緒に払う必要があるので、初回の支払い総額は2,572円(税込)となります。2年目はもちろん初期費用は必要ないので、年間料金は1,543円になります。
気になる主なスペックはこちら。
[aside type=”boader”]さくらインターネット ライトプラン
ライトプラン | スタンダードプラン | |
容量 | 10GB | 100GB |
独自ドメイン | ○ | ○ |
マルチドメイン | ○ | ○ |
無料SSL | ○ | ○ |
Perl | ○ | ○ |
PHP5/PHP7 | ○ | ○ |
Ruby | ○ | ○ |
WordPress | – | ○ |
MySQL | – | ○ |
WEBフォント | – | ○ |
[/aside]
もちろんホームページにはこれ以外の色々なスペックが書かれていますが、だいたいWEBサイトやブログをする程度であれば、このあたりのスペックを確認しておけばOKです。
ご覧の通り、ライトプランではデータベースが使用できないのでWordPressは使えません。
WordPressではない「さくらのブログ」というブログシステムは利用できるのですが、デザイン性やカスタマイズ性はかなり低いです。
もしブログをしたいのであれば、「はてなブログ」や「Livedoorブログ」などの無料ブログのほうが相当マシだと思います。もしくは後述の「スタンダードプラン」にしたほうが良いでしょう。
ただし
[voice icon=”/wp-content/uploads/2017/09/man_smile01.png” name=”” type=”l”]小規模なWEBサイトを作りたい[/voice]
という方や
[voice icon=”/wp-content/uploads/2017/09/man_smile01.png” name=”” type=”l”]PHPやRubyで小規模なWEBサービスを作ってみたい[/voice]
という方でしたらライトプランは値段の割にそこそこの安定性・スピードなので、おすすめです。
ブログ向けのスタンダードプランは月額515円
さて、先程の「ライトプラン」のひとつ上位のプランがこの「スタンダードプラン」です。
まずは主なスペックを確認しましょう。
[aside type=”boader”]さくらインターネット スタンダードプラン
ライトプラン | スタンダードプラン | |
容量 | 10GB | 100GB |
独自ドメイン | ○ | ○ |
マルチドメイン | ○ | ○ |
無料SSL | ○ | ○ |
Perl | ○ | ○ |
PHP5/PHP7 | ○ | ○ |
Ruby | ○ | ○ |
WordPress | – | ○ |
MySQL | – | ○ |
WEBフォント | – | ○ |
[/aside]
スタンダードプランになると容量が一気に10倍になりますが、個人的にはライトプランの10GBでも個人的なサイトやブログであれば結構余裕がある容量だと思います。
それよりも、やはり特筆すべきはデータベース(MySQL)が使えることによりWordPressが使えるという点でしょう。
WordPressの手動インストールはもちろん、「クイックインストール」という機能を使えば、最短2分でWordPressをインストールすることも可能です。
サーバの管理画面もシンプルで分かりやすい構成なので、初心者の方でも比較的使いやすいと思います。
ずっと安定していたが、急に不安定に
さくらのスタンダードプラン、僕はかれこれもう2〜3年以上使っています。
最初は別の個人サイトだけを運営するためにスタンダードプランを借りたのですが、今年3月にこのブログも同居させることにしました(1つのサーバ契約ですが複数のドメインを使える「マルチドメイン」機能を使います)。
ところが、9月頃に突然トラブルが起こったのです。
いつものように自分のブログにアクセスすると、なぜか「rvice Temporarily Unavailable」というエラーメッセージが。
これは「503エラー」というエラーで、サーバにアクセスが集中しすぎた時に出ることがほとんどです。
1〜2日様子を見てみましたが、毎回ではないものの、ページを移動すると結構な頻度でこのエラーが出ることが分かりました。
ちなみにほとんどの低価格サーバがそうなのですが、このさくらのスタンダードプランは「共用サーバ」という種類のサーバです。
サーバには「共用サーバ」と「専用サーバ」というものがあり、その名の通り「サーバを共同で使っているか、サーバを一人で使っているか」という違いがあります。
「専用サーバ」は例えて言うなれば、一軒家に一人で住んでいるような感じです。サーバを独り占めできるわけです。
それに対し、「共用サーバ」は一軒家に何人かで共同生活しているような感じとなります。つまり、「人数が少なければ快適だけれども、人数が増えるとだんだん快適さが失われていく」のです。
僕のブログでエラーが頻繁に出たのは恐らく、同じサーバに入居しているサイト(ブログ)がたくさんアクセスを集めすぎていて、同時にアクセスできる上限を超えてしまっていたのでしょう。
こうなってくると、こちらとしては出来ることはほとんどありません。上位のプランに切り替えるか、同じプランのまま別のサーバに引っ越すよう依頼するか、同居しているサイトが落ち着くのを待つか、ぐらいです。
僕は結果的にこのタイミングでエックスサーバーへの引っ越しを実行しました。
エックスサーバーは少し利用料金は上がりますが、安定性とスピードにはものすごく定評があります。
WordPressをエックスサーバーに引越しするための完全マニュアル
さくらのレンタルサーバは、安価でそこそこ使える。ただし安定性はやや難アリ
まとめると以下のようになります。
[aside]さくらのレンタルサーバ
- ライトプランは小規模サイト向け
- 使いやすいサーバ管理画面
- スタンダードプランはWordPressも使える
- ただし安定性は難アリ(というか運次第)
[/aside]
アクセスエラーが頻発するようになるまでは、スピードや安定性も結構高いと思っていました。
同じサーバに同居するサイト次第ではずっと快適なままで使える可能性ももちろんあります。しかし安定性を重視するのであれば、エックスサーバーなどに軍配が上がるというのが正直なところです。
月額129円からの「さくらのレンタルサーバ」